やっぱり見た目が9割/竹内一郎

やっぱり見た目が9割 (新潮新書)

やっぱり見た目が9割 (新潮新書)

 『人は見た目が9割 (新潮新書)』の続編です。

 前回、『人は見た目が9割 (新潮新書)』を紹介した時にワタクシ
が書いたように、やっぱりタイトルだけ捉えて、ケシカラン的なリ
アクションをされた方が少なからずいらっしゃったようで、まずは
その辺の釈明から入られています。

 まあ、タイトルがそういう毀誉褒貶を巻き起こした時点で、作者
がつけたのか編集者がつけたのかわからないですが、「勝ち」です
ね。(笑)

 その釈明でもおっしゃられていますが、「見た目」というのは、
容姿の良し悪しを言っているのではなく、「非言語コミュニケーシ
ョン」のことで、「言語コミュニケーション」が1割ということだ
そうです。

 『人は見た目が9割 (新潮新書)』を書かれたことがきっかけ
となって、トップセールスマンや接客業で成功されている方々へ
のインタビューなんかを行うことができて、さらに「見た目が9割」
ということへの確信を深められたことで、続編の執筆に至ったそうです。

 やっぱり人間も「動物」であるから、ある程度「見た目」で自
分の身に降りかかるかもしれないことを判断しようとする「野性」
の部分があって、意外な程「直感」は正しいということで、リク
ルート活動における採用面接なんかでは、部屋に入った瞬間の印
象と採否の結果にほとんど齟齬がない、ということだそうです。

 そういう「見た目」の要素について、オーラだとか、距離感だ
とか、「間」といった要素を紹介されています。

 また、日本人が、阿吽の呼吸とかツーカーといった「高コンテ
クスト」社会を形成していることも、「見た目」の重要性を高め
ている要素となっているようです。

 実力さえあれば見た目なんて!と思っている方、正編、続編
含めて、一読してみてください。(笑)