ホン・ミョンボ/チョン・グァンリョル、クッ・ヨンホ

ホン・ミョンボ

ホン・ミョンボ

 韓国代表ネタが続きます。
 
 次は、洪明甫の監督としての活躍を、ロンドン五輪のメダル獲得までの過程を
中心に描いた本です。・

 日本人としては、3位決定戦で韓国に敗れてメダルを逃したのは残念ではあり
ますが、この本を読んで洪明甫監督の采配を知ると、トーナメント全体を俯瞰で
きずに、主力メンバーに過度の負荷をかけざるを得なかった関塚監督との比較で、
仕方なかったのかな、と思います。

 洪明甫本人は、ヒディンクからの直接の影響はそこまで大きくないと言ってい
ますが、3位決定戦の前のゲキの飛ばし方とかを聞いていると、ちょっとニュア
ンスは違うのですが、日韓W杯のイタリア戦前の、"I'm still hungry!"が思い起
こされます。

 ご自身は、韓国代表コーチとして仕えたアドフォカート氏からの影響が一番
大きいということですが、いずれにせよ、選手をよく見ていて、それぞれの選手
にどう言えば、パフォーマンスを最大化できるか、ということを非常によく見ら
れているなあ、と思います。

 選手時代から卓越したリーダーシップを発揮されていましたが、名だたる名将
たちからのエッセンスを吸収して、より大きな存在となっているような気がします。

 ブラジルW杯では、組み合わせにも恵まれていることもありますし、韓国代表
の躍進が期待できますし、洪明甫さんには、是非ともヨーロッパでの監督を経験
してもらいたいなあ、と思います。