
- 作者: 竹田恒泰
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 新書
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『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)』の続編とも言うべき本を
手にとって見ました。
『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)』で日本は世界でも有数の
人気の国であるのに、日本人はその実感をもてない、それは日本人が、大本である
「国の成り立ち」を知らないからだ、ということで、この本は、日本の「国」として
の成り立ちを振り返るとともに、それを子供たちに教えるための教科書「案」で成り
立っています。
戦前は、神話も含めて国の成り立ちについて教えられていたのですが、戦後、占領
軍の陰謀で、神話だけでなく、日本書紀等の正史も根拠の薄いものとして教育内容か
ら外されてしまいました。
竹田さんは、世界的な歴史学者の言葉を引用して、「神話を教えない民族は滅びる」
ということを提示しており、神話を含めた国の成り立ちを教えることの重要性を強調
されています。
確かに、日本書紀などの史書は、現時点では裏付けとなる遺構の発掘はないのですが、
正史として編まれたこれらの書物が全くの虚構であるとは考えにくい、と指摘されて
います。
昨今の、周囲の国に対抗するための薄っぺらな愛国心には感心しませんが、ちゃんと
自分たちの根っこを知った上で自分たちに誇りを持つということは、日本人にとって、
中国や韓国とよい関係を持つためにも必要なんだと思います。
何といっても、伝統的な日本人の精神は、「和」ですからね。