- 作者: 二川裕之
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/04/26
- メディア: 単行本
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ナポレオン・ヒルの『【携帯版】思考は現実化する』に、功利的な部分に
疑問を抱きながらも、その方法論に傾倒する弁護士の方が書かれた、弁護
士としての経験を踏まえた「思考ご現実化」させるための考え方について
の本です。
冒頭に、裁判で関わられた人について、あー、こんなことにこだわらな
ければ、こんなことにならなかったのになあ…と思われることが数多く
あったということで、逆説的に、こうすれば妙な障害に嵌らず「成功」で
きるか、という方法論を紹介されています。
その方法論というのが、「楽観主義」と「合理主義」ということです。
生きていく中で誰しも、こうなったらいいな、という「理想の姿」が
あると思うのですが、具体的にそれを追求するとして、その過程でうまく
いかないことに遭遇してしまうと、それでもう、その「理想」の追求まで
辞めてしまうことなってしまうことがあります。
そういうときに、ちょっとした(場合によっては相当な)失敗があって
も、ちょっとやり方を変えてみたり、考え方を変えてみることで、大きな
理想の追求にとっては、そんなに影響が無かったりします。
あとは、妙にある事象にこだわるがあまり、大きな理想と真逆の方向へ
行ってしまうということもあるようで、常に、大きな理想の追求という
軸を見据えた上で行動すれば、いつかその理想に近づくということです。
「思考は現実化する」といっても、漫然と思うだけではダメで、こう
いう姿勢があって初めて「現実化」するんだなあ、ということで、格好
の「サブテキスト」として、手に取られては如何でしょうか?