最短で一流のビジネスマンになる!ドラッカー思考/一条真也

 ドラッカーの教えに心酔して、自ら経営する企業を成功に導いた方による
ドラッカーの考え」の解説書です。

 ドラッカーというと、イノベーションとかマネジメントとか、特に「選択
と集中」なんかもありますし、どっちかと言うと「ドライ」な印象があるの
ですが、一条さんは全く逆のことをおっしゃっています。

 確かに、手段としての「選択と集中」なんかを見るとそういう感想を持ち
がちなのですが、ドラッカーが究極的に求めていたものというのは、「社会
への貢献」と「人間の尊重」だとおっしゃいます。

 そういう観点から、ドラッカーのキーワードであるイノベーションやマネ
ジメントなんかが語られるのですが、確かに「人」を中心に考えると、ちょ
っと難解に思えるドラッカーの思考が、割とスッと腑に落ちるような気がす
るんですよね。

 ワタクシ自身恥ずかしながら、未だにドラッカーの著書には近寄りがたい
ものを感じて手にとっていないのですが、もうちょっと外堀を埋めたら、
こっそり手に取ってみようかな、と思い始めています…(笑)