がばいばあちゃん幸せの教え/島田洋七

がばいばあちゃん 幸せの教え (新書ヴィレッジブックス)

がばいばあちゃん 幸せの教え (新書ヴィレッジブックス)

 『佐賀のがばいばあちゃん』からの教訓を綴られたエッセイ的な本です。

 今や、若い人は作者の島田洋七ってどんな人が知らない人が多いんじゃ
ないかと思いますが…

 島田さんは子供の頃、おばあちゃんにあずけられて育てられたというこ
とで、非常に貧乏な生活を送られたということですが、ワタクシよりちょ
っと上の世代の多くの人は、程度に差はあれ、ある程度「貧乏トーク」の
手持ちがあって、飲み会なんかでそのネタになると、妙に貧乏自慢が始ま
ったりすることもありますが、それでも周囲との連帯や思いやりがあって、
それなりにシアワセだったような気がします。

 お金や物質的なものにこだわるのではなく、やっぱり人との結びつきと
いうのが、シアワセに直結するのかもしれないなあ、と思わされました。