コミュニケーションのための催眠誘導/石井裕之

 先日、石井さんのコールドリーディングに関する本を紹介いたしましたが、
今回は、元々カッパブックスで出版されていただけあって、よりブラックな
色彩の濃い内容になっています。

 催眠誘導といっても、テレビでやっているような催眠術みたいな話では
なくて、ちょっと会話のポイントをずらして、相手のフォーカスを別の所に
持って言ってもらうことで、より簡単にこちらの意図する行動を、相手に
してもらうようにしようというものです。

 例えば、出会ってから日の浅い女性をデートに誘う際に、いきなりデート
に応じてくれるか否か、という決断を迫ると、余程好意を抱かれていない
限り、OKの回答をもらうのは難しいですが、「誘いに応じる」ということ
をテーマにするんじゃなくて、「映画にする、ドライブにする?」と回答
のポイントをズラすことで成功率が高まる、ということです。

 この例えじゃ、意図がアカラサマ過ぎてダメかもしれませんが、こういう
ことを念頭において置くことで、交渉ごとがスムーズになるかも知れません
よ!