「会計」ってなに?/友岡賛

 12歳位を対象に書かれた「会計」に関する本です。

 子供向けに書かれた本って、本質的なところをつかんで、端的に、判り易い
言葉で書かないと理解してもらえないから、却っていろんな知識があるオトナ
が読むと、コアのところが理解しやすくて、子供向けに出版したのに、基本的
なことを知りたいオトナによく売れたりするみたいです…

 会計って、ビジネスパーソンの必須科目と言われながら、なかなか実用的な
知識を習得できない方が多いようですが、そういう方は是非この本を手にとっ
て見てください!(たった、30分ほどで会計の本質が理解できます!)

 で、「会計」の本質って何なんだ?ということですが、この本によると、

「お金を出してくれた人が安心してくれるように、客観的に説明する。」

ということのようです。

 後、初心者にアレルギーを避けるために、初心者向けの本では説明を端折る
こともある、貸借対照表の構造なんかにも触れられていますが、この説明が
スゴイ!

 借方の方に、お金、建物、パソコンと並べて、それらを調達するために集め
たお金ということで、貸方の方に、誰それに出してもらったお金、銀行に貸し
てもらったお金と書いてあって、それらが「借方の総額=貸方の総額」となっ
ているはずでしょ、ということです。

 ワタクシ自身、中小企業診断士の受験勉強において「財務会計」を学習した
ので、それなりに突っ込んだ勉強をしたのですが、その後読んだ入門書につい
ても、それなりの批評ができるつもりで、今までもこのブログで、会計の入門
書を紹介してきましたが、間違いなく「最強」の会計入門書です!

 そんなはずは無いと思いますが、これで判らないというなら、会計は諦めて
ください!
 但し、小学生にも負けますよ!(笑)