
- 作者: イビチャオシム,Ivica Osim,長束恭行
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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オシム氏の日本代表監督在任時の日本人に向けた著書です。
就任時に、日本代表サッカーの「日本化」を目指すと言ったオシム氏です
が、あんな方なので、あんまり明確にどういうサッカーを目指すということ
を明言していた記憶がないのと、この本でもあんまりそういうことを明確に
は言っていないのですが、オシム氏が志半ばにして日本代表監督を去られた
後の、ドイツでの日本人選手への評価のと高まりを見ていると、この本で
朧げに語ろうとしていることと照らし合わせると、なんとなく理解できる
ような気がしてきます。
というのも、日本人に合ったサッカーをストレートには語られないので
すが、日本人に合わないサッカー、欧米もしくは南米に合わないんだけど、
日本人ができて、欧米もしくは南米がこれができると最強だろうなあ…み
たいに言っていることが、日本人が目指すべき、とオシム氏が思っていた
んだろう、と思えるところと感じています。
まず、フィジカルの強さを活かしてといったところがハジかれるのは、
誰の目にも明らかなんでしょうけど、俊敏性とか勤勉性とかといった所は、
他のところでも見られるところのような気がします。
オシム氏が着目したのは、日本人が「空気を読む」ところなんじゃない
かな、と何となく感じます。
というのも、ホンダとかナカタと言った「俺様」キャラな人でも、明確
に、ここに穴が空いている、という部分については埋めないではいられな
い、というところに鑑みて、そういう意識を利用した連動性というものを
作り出そうとしていたのではないかと…