- 作者: 佐山一郎
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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スポーツライターをされている方の、サッカー本の書評を集めた本です。
冒頭に、実は日本は、サッカーの母国イングランドに次ぐ「サッカー本
大国」だということを紹介されていますが、日韓W杯の頃から出版された
サッカー本を見ていると、近年、こんなマニアックなもの誰が読むんだ?
というものを含めて、ワタクシ自身も読みたくてもなかなか追いつけない
状況を鑑みると、あながち「サッカー本大国」というのもウソじゃないの
かな、と思います。
ただ、この本で紹介されているサッカー本を見ていると、ワタクシ自身
が手にとった本も少なからず紹介されているのですが、ヒシヒシと感じる
のが、今日のように最もメジャーなスポーツの1つに数えられるまでにな
っているにも関わらず、書き手の意識がマイナースポーツの頃のままで、
サッカーというものは世間的には理解されにくいもので、野球と比較して
のマイナー感や、ヨーロッパや南米のサッカーと比べての劣等感といった
ものが色濃く残っているような気がします。
ただ、ヨーロッパや南米ではサッカーといえば、労働階級のスポーツ
なんですが、日本ではちょっと知識階級に好まれるというか、サッカー本
のターゲットがそういう人に向いているところに、ちょっとガラパゴス的
な進化をしているのかな、というのを感じました。
ちょっと、この本に紹介されているサッカー本を取り上げることが多く
なるかもしれません。(笑)