- 作者: 祖母井秀隆
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/01/24
- メディア: 単行本
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『夢想するサッカー狂の書斎 ぼくの採点表から』を読んでて、まだこの
ブログで紹介していないことに気づいて、久々に手にとってみました。
ジェフのGM時代に、後の日本代表監督オシム氏を招聘したことで知ら
れる祖母井さんですが、その後、グルノーブルというフランスのチームの
GMを経て、現在は京都サンガのGMをされています。
ジェフのGMに就任されるまでの半生は、サッカーのプレイスタイルも
含めて、中々破天荒だったようですが、それにも関わらずというか、そう
だからというか、非常に人のつながりというものを重視されていて、その
ことが、後のオシム氏やベルデニック氏と言った世界的な名将を、極東の
弱小クラブに招聘できたことにつながっているようです。
ということで、祖母井さんは、ご自身のお名前とGMということを引っ
掛けているわけではないとおっしゃりながらも、GMという職に要求され
るのは、おばあさんのような、全体を見ながらも細かいことにまで目を配
れるような能力が必要だということで、それが「祖母力」というタイトル
につながっているんだ、ということです。
以前紹介した『「監督を決める」仕事―世界が認めた日本人GMの 逃げないマネジメント』
でも書かれていましたが、祖母井さんは自分が連れてきた監督を自分から
解任したことはない、ということでしたが、この本の中でも、辞める時は
一緒に、と思えない人は監督として呼ばない、的なことを書かれており、
切った貼ったのサッカー界の中で、それでいいのか?という意見もあるか
もしれませんが、そういうガッツリ人間同士が関わりあう、というのも
一つのロールモデルになればいいな、と思います。