読むだけで英語脳になる本/船津洋

たった「80単語」!読むだけで「英語脳」になる本 (知的生きかた文庫)

たった「80単語」!読むだけで「英語脳」になる本 (知的生きかた文庫)

 ずっと以前に、「ハートで感じる英文法」という秀逸なNHKの語学番
組がありましたが、そのボキャブラリー版といった感じでしょうか…

 どうしてもボキャブラリーというと、語彙−日本語訳のセットで覚える
習慣がついていて、その発想で英文を作ると、ヘタをすると相手を怒らせ
てしまうようなモノができてしまったりすることがあるようで、何とか英
語らしく英語をつくることができないだろうか…と思ったりします。

 そんな中で、イラストや感覚的な説明を各単語に付加して、ネイティブ
の感覚を知ってもらおうという試みです。

 例えば、似た意味の単語である、lookとseeとか、listenとhearの違い
ということで、同じ「見る」や「聞く」でも感覚の違いを学習された方も
居られるかもしれませんが、それを身近な単語にもっと広げようというも
のです。

 特に、前置詞なんかで有用だと思うのですが、例えば、ofなんかだと、
“〜の”と覚えてしまうと、英文を作るときに、本来なら別の前置詞の
方が妥当なのに何でもかんでも、“〜の”の日本語に対応するモノは、
ofって訳してしまうと、相手はワケがわかんないとなってしまうことい
うことで、ネイティブの感覚を意識して使わないとね、ということです。
(ちなみに、ofは、ネイティブの感覚で言うと、言葉と言葉を「何でも
つなぐ」という感じらしいです…)

 まあ、正直ムリヤリ感のあるモノも無いわけではないんですが、結構
使えるところが多いので、時折思い出して見返してみるといいかもしれ
ません。