- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/07
- メディア: 単行本
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意外とワタクシ、池上さんの本って読んでないですね…苦手とかそういう
ワケではなくて、読んでみるとスゴク興味深い本が多いんですが…
で、宗教のことって知らないなあ、と思って手に取ってみたのですが、ホ
ントに恥ずかしいくらい、キリスト教やイスラム教のキホンの「キ」部分す
ら知らない感じで、読んでて恥ずかしくなりました…
この本は、池上さんと宗教に造詣の深い方々との対談で構成されているの
ですが、人間の生活の中に、如何に宗教が深く根ざしているかといことが
わかります。
よく日本人が無宗教と言われますが、キリスト教徒が毎週礼拝に行ったり、
イスラム教徒がお祈りを欠かさないといったような感じでの信仰はないので
すが、対談ででてくる宗教学者の島田裕巳さんによると、日本ほど自然に
宗教が根ざしている国はないとおっしゃいます。
八百万の神といいますが、あらゆるものに神を見るということで、宗教
に対する偏見が、特定の宗教に強く帰依する人々からすると少ないですし、
キリスト教や仏教、神道などの良いとこ取りをするのは、節操が無いと
言う見方もありますが、寛容の表れでもいえるということです。
どうしても日本人は、特定の宗教に帰依することについて拒否反応が
ありますが、こういったそれぞれの宗教の基本的な考え方を知ることに
よって、より偏見を少なくしていければ、と思います。