- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2007/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 106回
- この商品を含むブログ (125件) を見る
勝間さんの初期の本で、本職に関する本です。
勝間さんの本って、自己啓発本だと、その押し付けがましさにちょっと
辟易するところがあって、好みが分かれるのですが、こういう投資や経済
の関連だと、これでもか!という位懇切丁寧に根拠や背景を説明してくれ
るので、非常に理解しやすいものが多いです。
この本も随分前に買って読んでいたのですが、このブログで紹介して
いないことに気づいて改めて読み返してみましたが、やっぱり論旨が骨太
でケレン味が無く、清々しい読後感に浸れます。
前置きが長くなりましたが、この本は、主に株式投資において、財務分
析を含めて投資判断をされている方に向けて、表面上の財務諸表の数字
だけでは判断しにくい、粉飾とまでは言えないんだけど、「厚化粧」を
している決算書の見抜き方を指南した本です。
そういうことを見抜くためには、
・アナリスト目線
・会計士目線
・投資家目線
といった複数の目線で、財務諸表をチェックすることが必要なようです。
財務諸表のうちでも、特に損益計算書で「お化粧」をしやすく、キャ
ッシュフロー計算書で「ボロがでやすい」ということで、貸借対照表も
併せて、3つの財務諸表のバランスを丹念に精査することで、無理な利
益の出し方をしている会社を見抜けるようです。
ちょうどライブドアの粉飾が話題になった頃に書かれた本のようで、
多少の会計知識が無ければ理解するのは難しい内容ではあるのですが、
こういうゴマカシどころがあるんだ、という手口を知る上で格好の本
ですので、株式に投資される投資家の方は、是非御一読の程を!
(シンドイ経営者も??)