ウェブはバカと暇人のもの/中川淳一郎

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

 久々に、途中で読むのをやめてしまおうかと思うほど、不快極まりない
本でした。

 そういう感情を抱く本って、ワタクシの場合、作者に対する怒りの場合
が多いのですが、この本の場合、作者が描いている「バカと暇人」に対し
て、言いようのない怒りを感じて、どうしても読み続けることができずに、
何度も中断して、ようやく最後までたどり着きました。

 よくSNSとかで「炎上」ということが言われますが、それも、どこかに
何かツッコミどころがないかということを鵜の目鷹の目で探している
「暇人」が、普段の生活で気にも留めないような些細なことを、妙な正義
感を働かせて糾弾するというクダラない行動ゆえだということです。

 Web2.0と言われて、何とか消費者と直接アクセスしようとする企業が
多く出現していますが、そういったコンサルティングも手がける作者の
中川さんは、こんな「バカと暇人」にマジメなコンセプトを解いてもムダ
で、結局はB級ネタしかウケないということを言われています。

 なーんか、ここまで言われると、別に不特定多数と交流しようという
意図はありませんが、こんなブログを運営しているのも虚しくなりますね。