大金星／水野敬也

大金星

　『夢をかなえるゾウ』の水野さんの著書です。

　今回は、恋愛に関する内容で、『夢をかなえるゾウ』でのガネーシャ
の役回りを、西郷さんのような風体の鹿児島出身の春男が担います。

　ワタクシもあんまりというか全くモテる方ではなかったので、
身に覚えがあるのですが、自分より男前だとか、運動ができると
か、頭がいいだとか、そういったことで、周りのモテる男と引き
比べて卑屈になったり、あまりにも美人を目の当たりにすると、
自分なんて相手にしてもらえない、と思って、ハナッから勝負を
投げてしまったりとか…

　でも、オトナになって振り返ると、ブ男でも目の覚めるような
美人をモノにしている人もいますし、誰から見てもイケメンな
男の子でも、全く女っ気のない人もいます。

　結局は、自分のココロ持ちなんだ、ということを『夢をかなえるゾウ』
同様、破天荒な舞台設定で、ハチャメチャを展開させながら、
最後にホロッとさせるストーリーで語ります。

　『夢をかなえるゾウ』と比べると雲泥の差の売れ行きですが、
同じくらい、勇気を与える本なんで、特に恋愛にコンプレックス
を持つ若い男の子は、是非とも一読してもらいたい本です。