「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)
- 作者: 細野真宏
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2009/02/27
- メディア: 新書
- 購入: 15人 クリック: 414回
- この商品を含むブログ (85件) を見る
カリスマ予備校講師であり、経済評論でも多くのベストセラーをモノにして
いる細野さんの著書です。
「年金」がテーマになっていますが、「年金」にフォーカスしたい訳では
なく、「数学的思考」の一例としてかなりガッツリと年金についての「誤解」
を語られています。
テーマにもあるように、「年金の未納」→「年金制度の破綻」という風に
結び付けられがちなのですが、ホントにその「→」に論理的な整合性はある
のか?ということを腰を据えて語られています。
まあ、そのつながり自体がメインテーマではないので、詳しく語ることは
しませんが、得てして「A→B」ということについて、さも不変の事実であ
るかのように語られることが多く、かつ何の疑問も差し挟まずに聞き流すこ
とがありますが、その「→」の部分がホントなのか、ということをちゃんと
考える重要性がよく理解できます。
この本は、言ってみれば「実践編」ということみたいなので、「理論編」
というか「基礎編」の『数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』
を手に取ってみたいと思います。