最後の黄金世代 遠藤保仁/松永多佳倫

 遠藤選手を中心に、サッカー界屈指の黄金世代と言われる、79年生まれ
の選手達についての本です。

 正直、この本を見た時に、比較的79年組では地味な存在だった遠藤選手
が、結局同世代では最後まで日本代表であり続けたのは何故か?みたいな
考察を期待していたのですが、内容としては、遠藤選手の選手としての
キャリヤとそれに絡む黄金世代の選手たちの紹介っていう感じで、肩透し
感が否めないというのが正直な感想です。

 とは言うものの、よくぞこの世代にこれだけの才能が集まったもんだ、
と思うと同時に、この世代がキラメキを放ったのが、結局99年のワールド
ユースだけだったというのが痛恨の極みです。

 せめて小野伸二だけでもいいから、その才能を十全に発揮する機会が
与えられていれば、と思うと残念で、残念で…