ボールのないところで勝負は決まる/湯浅健二

サッカーQ&A ボールのないところで勝負は決まる

サッカーQ&A ボールのないところで勝負は決まる

 ドイツでの留学経験など、海外でのサッカー経験も豊かで、指導者として
のキャリアも豊かなコーチ兼サッカーライターの湯浅さんの著書です。

 この本が書かれたのが、13年位前で、今ほどサッカーという競技が浸透
していなかったこともあるのですが、この本は、サッカーという競技の外形
的な知識から、サッカー観戦を楽しめるようになるための本と言っていいの
かな、と思います。

 「ボールのないところ〜」というと、オフザボールでどうこうというわけ
ではなくて、試合に至るまでのところで、どういう風にチームを作り上げて、
という背景的なところも紹介されていて、サッカーという競技の深みを垣間
見るような気がします。

 最近、こういうプレーンにサッカーを俯瞰するといった感じの本が少ない
ような気がするので、これからサッカーを見てみようかな、と思う方には、
ちょっとこれくらい時期を遡った本がいいのかもしれません。