
- 作者: 湯浅健二,後藤健生
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/08/10
- メディア: 新書
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南アW杯の時も、『日本代表はなぜ世界で勝てたのか? (アスキー新書 161)』
で総括されたお二方が、ブラジルW杯でも、W杯の総括をされます。
総括というものの、試合の進行に従って、直後に対談というカタチを
取られているので、全体総括というよりも試合の直接的な感想という
趣ですかね…ちなみに、タイトルには日本代表とありますが、ちゃんと
決勝まで紹介されていて、W杯全体としての戦術のトレンドも語られて
いますので、どっちかというとそっちの方が興味深いところもあったり
して…
南アの時も、やたらと岡田監督の評価が高いのが気になっていたので
すが、今回、結局決勝トーナメントに進めなかったからなのかもしれま
せんが、特に勝負師としての資質を、未だに高く評価されているようで
す。
というのも、ザッケローニが結局勝負師としての側面が著しく欠如し
ていたことが、本番で顕になったから、余計にそう思うのかもしれませ
ん。
日本代表のチームビルディングとしては、結局プランB無しに本番に
突入してしまったがために、本田、香川といった、主力の不調が、その
ままチームとしての不振につながってしまった、というような総括の
ように受け取れました。
何にしても、本番直前にも感じましたが、やたらと景気のいいことを
いうのは、百歩譲って必要性があったのかもしれませんが、選手にして
も、メディアにしても、より強いものが存在するかもしれないという
謙虚さに欠けていたところがあったのかもしれません…だって、今回も
イタリアやイングランド、スペインだって負けることがあるわけですか
らね。
そういう意味で、ファンやメディアの成熟度が試されたW杯だったの
かもしれません。