仕事の哲学/P・F・ドラッカー

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)

 ワタクシの記憶が正しければ(って言うか、記事のアーカイブを確認
するんですけどね…)、このブログでは、ドラッカーの本を紹介したの
は一度きりで、それもほとんど降参に近い内容で、ドラッカーに纏わる
本は何冊か紹介しているのですが、ドラッカー自身の本は難解というか
とっつきにくいというトラウマができてしまっています。

 まあ、この本もエッセンスを抜き出した本なんで、ドラッカーの生の
声とは言えないかもしれませんが、まあ、こういうビジネス本をメイン
にしている読書サイトでドラッカーが無いのもなあ…というつまらない
意地で取り上げます。(と、前置きで字数を稼いでるあたり、かなり腰
が引けてる…)

 この本は、ドラッカーが書かれたことで、仕事の取り組みに役立つ
フレーズについて、成長や貢献、強みといったテーマごとに分けて紹介
しています。

 こういうワンフレーズだけを見ていると、色んな自己啓発本に書かれ
ている元ネタ的な内容が満載で、特に高尚なことを扱っているわけでは
なく、フツーに日々の仕事の取り組みの中で、ちょっと意識しているだ
けでもいいのかな、と思えてきます。

 冒頭の章に「成長」を持ってきているあたりが、「らしい」なあと
思えるのですが、「よりよくなりたい」と努力しつづけることが、仕事
をしていく上でのベースとなるんだなあ、ということと、最終章に
「第二の人生」を置かれていて、何らかの理由で第一線を離れたとして
も、別のやり方で「成長」を志すことで、充実はもたらされるのであって、
決して、飲酒や暇つぶしのようなことで可能性を壊してしまわないよう
にと戒められているのが印象的です。

 ああ、ちょっとまともなレポートになってホッとしていると同時に、
ガンバって、ドラッカーにトライしてみようと言う気になりました。