- 作者: P・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 単行本
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ワタクシの記憶が正しければ(って言うか、記事のアーカイブを確認
するんですけどね…)、このブログでは、ドラッカーの本を紹介したの
は一度きりで、それもほとんど降参に近い内容で、ドラッカーに纏わる
本は何冊か紹介しているのですが、ドラッカー自身の本は難解というか
とっつきにくいというトラウマができてしまっています。
まあ、この本もエッセンスを抜き出した本なんで、ドラッカーの生の
声とは言えないかもしれませんが、まあ、こういうビジネス本をメイン
にしている読書サイトでドラッカーが無いのもなあ…というつまらない
意地で取り上げます。(と、前置きで字数を稼いでるあたり、かなり腰
が引けてる…)
この本は、ドラッカーが書かれたことで、仕事の取り組みに役立つ
フレーズについて、成長や貢献、強みといったテーマごとに分けて紹介
しています。
こういうワンフレーズだけを見ていると、色んな自己啓発本に書かれ
ている元ネタ的な内容が満載で、特に高尚なことを扱っているわけでは
なく、フツーに日々の仕事の取り組みの中で、ちょっと意識しているだ
けでもいいのかな、と思えてきます。
冒頭の章に「成長」を持ってきているあたりが、「らしい」なあと
思えるのですが、「よりよくなりたい」と努力しつづけることが、仕事
をしていく上でのベースとなるんだなあ、ということと、最終章に
「第二の人生」を置かれていて、何らかの理由で第一線を離れたとして
も、別のやり方で「成長」を志すことで、充実はもたらされるのであって、
決して、飲酒や暇つぶしのようなことで可能性を壊してしまわないよう
にと戒められているのが印象的です。
ああ、ちょっとまともなレポートになってホッとしていると同時に、
ガンバって、ドラッカーにトライしてみようと言う気になりました。