- 作者: 湯浅健二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/02/27
- メディア: 単行本
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先日、湯浅さんがブラジルW杯に関する総括の本を読んだのを
きっかけに湯浅さんのことを思い出したので、ついでに手にとって
見ました。
最近、あんまりサッカー関係の本の著書を手がけられていない湯
浅さんですが、以前は、結構出版されていて、このブログでも何冊
か紹介しているんですが、この本も2002年2月の出版で、日韓W杯
に向けてサッカーへの関心が高まる中、出版されたうちの一冊なの
でしょうね。
最近でこそ、こういうサッカー観戦のノウハウ的な本を、若手の
ライターを中心に出版していますが、この頃はこの手の本って珍し
かったんじゃないでしょうか…というのも、日本ではあんまり、
スポーツに「見方」があるという発想がなかったですからね…
そういうことで、この本はサッカーの「見方」に関する本の草
分け的な存在にあたる本なのですが、湯浅さん自身もドイツに留学
した当初、この本に書かれているような「見方」はできなかった
ようで、やっぱりサッカーの「見方」には、スキルといえるような
モノがあるようですね。
で、この本は、プレーヤー目線で、こういうことを考えながら
プレーしているんだよ、ということを解説することで、プレーの
展開を読めるようにしようというもので、プレー経験の無いワタク
シのようなシロウトにとっては、ツライ部分もあるのですが、逆に、
そういう風に考えるんだ…と納得させられる部分もあって、面白い
です。
トルシエジャパン時の日本代表や、ヨーロッパの強豪の懐かしい
面々の意図を垣間見れて、楽しく読めました。