40歳からの人を動かす「表現力」/中島孝志

 昨日に引き続き中島さんの本です。

 「表現力」ということなんですが、別にアーティスティックな話ではなくて、
「言葉」による表現を扱ったものです。

 「40歳からの」ということですが、ふと発する言葉で、ビミョーに失礼にあ
たる言葉を発するにしても、若い頃なら苦笑いされただけで終わるようなこと
が、40歳以降になると人間性すら疑われることになりかねない、ということで、
自分の意図をちゃんと伝えながらも、相手の感情を損なうことがないような
「表現」を選ぶことが重要だということです。

 そういう言葉尻だけのことではなくて、本職である著作における表現や、
プレゼンにおける効果的な表現など、多岐に渡っております。

 一番印象的だったのが、「表現」のうちの「話す」ということについて、
「話すことは聞くこと」とおっしゃっておられて、「話す」ことにおいて、
「聞く」ことは「話す」ことと表裏一体をなしており、「話す」こと自体と
同じくらい重要だということです。