自分を探さない旅／吉田友和

自分を探さない旅

　先日、『3日もあれば海外旅行 (光文社新書)』を読んで、
久々に旅心が疼いてきたので、早速吉田さんの別の本を手に取ってみました。

　インドへの紀行記なんですが、タイトルの「自分を探さない」ということ
に時折触れられながら進んでいきます。

　沢木耕太郎氏の『深夜特急』の影響なのでしょうか、若年層に、「自分探し
の旅」に出る人が多かったようなのですが、吉田さん自身は、そういう風潮
にどうのこうという訳ではないようですが、自分自身は旅そのものを楽しむ
のに必死で、それ以外の「理由」を探す余裕は無いようです。

　で、何故こういう意味深なタイトルになったかというと、この旅先で東日本
大震災の報を受けたことと関係があるのかな、とは思ったのですが…

　ワタクシ自身もフリーの海外旅行の経験があるのですが、旅行中のココロ
の動きなんかがリアルで、それこそ『深夜特急』を読んだときのことを思い
出しました。

　あー、また旅ココロが疼く…