俺ならこう売る!/藤巻幸夫

俺ならこう売る!―カリスマバイヤーが教える商売の成功法則

俺ならこう売る!―カリスマバイヤーが教える商売の成功法則

 同一著者ループモードに入ります。(笑)

 伊勢丹時代に、「カリスマバイヤー」と言われた藤巻さんですが、どう
やったら売れるか、ということを考えるよりも、自分が心底欲しい!と
思うものを売る、という考え方だったようです。

 よく、「お客さんのために」や「お客さんの目線で」ということが言わ
れていて、ゴッチャになっているような気もしますが、これら2つの言葉
は全く別のベクトルだ、と指摘されています。

 「お客さんのために」というのは、いくらお客さんのことを考えていて
も、あくまでも「売り手」の立場としてのことに過ぎないですし、それが
本当に「お客さんのために」なるのかはわかりません。(というか、そう
なっていないことの方が多いですよね…)

 それに対して、「お客さんの目線で」というのは、自分がお客さんの
立場にたって、どう感じるか、ということで、そういう意味で、自分が
買いたい、とお客さんの立場で思うものを仕入れていた、ということの
ようです。

 そのために、心底惚れ込むことができるようなものを追い求める努力
はすさまじいものだったようです。

 簡単に言いますが、やっぱりそういう風に「お客さんの目線」を持て
る人というのは、稀有なんでしょうね。