ゼロ/堀江貴文

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

 ホリエモンが出所後に、越し方を振り返った本です。

 やはり堀江さんにとっても、逮捕・収監というのは衝撃的な出来事だった
ようですが、逮捕・収監されたこと自体よりも、共に働く仲間を失ったこと
が衝撃的だったようです。

 それを契機に、「働く」と言うことを思い返したのがこの本なんだそうで
すが、堀江さんにとって「働く」というのは、アンチ・ホリエモンにとって
は意外かも知れませんが、お金のためではなく、「自由になるため」そして
「仲間と喜びをシェアするため」だということです。

 「自由になるため」ということなんですが、働くことで自己実現という
ことがよく言われますが、会社勤めの人には、ワタクシを含めて、なかなか
通じにくい話だとは思うのですが、働くことが自分の可能性を広げて行くと
いう側面がある、ということをおっしゃられています。

 かつ、共に成果を目指し、辛苦や成功を分かち合う「仲間」がいること
で、より大きな喜びを得ることにつながる、ということで、「今更、何、
キレイごと言ってるねん!?」と、この本を読んで思う人もいるかもしれま
せんが、なんとなく堀江さんがああいう風に突っ走ったのが理解できる
ような気がしました。