自分のことを話すのが苦手でいつも損している。/川上徹也

 

 

 今回の本も、底辺に考え方は流れているのですが、“ストーリー・
ブランディング”は前面には出てきません。

 自己アピールに関する本なのですが、“自己アピールって何かガツ
ガツしてて品が無い”とか、“ちゃんとやることをやっていれば、
見る人は見ている”とかって言って、自己アピールって、少なくとも
日本では、どっちかというといい印象をもたれないことが多い、と
指摘されています。

 で、多くの日本人は、この“自己アピール”が苦手だと思うのです
が、川上さんはこの本の中で、“アピールはサービス”だとおっしゃ
っておられます。

 どういうことかというと、こちらからアピールするということは、
「私は、こういうことであなたのお手伝いをすることができます!」
という意思表示になる、と言うことです。

 そういうこと風に考えれば、日本人的にもOKですよね!

 というマインドセットの転換に始まって、じゃあ、アピールに足る
モノであるための信頼の得方から、アピールすべき自分のキャラ設定、
細かいアピールのテクニックまで、自己アピールのためのヒントが詰
まっています。

 ただ、個人的には、最初のマインドセットの転換のところが、一番
ササリましたけどね。