人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?/門倉貴史

 

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?  角川oneテーマ21

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? 角川oneテーマ21

 

 

 昨日紹介した『こっそり儲ける経済学―人には教えたくなかったおいしい仕事の秘密

に先立って出版された本です。

 副業や地下ビジネスなど、あまり表に出ないビジネスの構造と、それ
らのビジネスが如何に儲かるのか、ということを、様々な業種について
紹介されています。

 特にワタクシが関心を持ったのが副業に関する記述なのですが、やた
らと副業をもてはやす本とは違って、冷静に副業を見極めて、どういう
風に進めていくべきなのかということを、割と淡々と紹介されていて、
却って信頼できます。

 また、お得意のアンダーグラウンドビジネスについても多く扱われて
いるのですが、その生態と現状についてフラットに扱われています。

 橘玲さんのおっしゃる「黄金の羽根」のような部分もあるのですが、
そういう不公平感を払拭するための租税体系として、“支出税”の導入
を推奨されています。

 これまで支出税を定着して取り入れた政府というのは存在しないよう
ですが、公平感という意味では最強の租税体系だということで、面白い
提案だなあ、と思いますが、なかなか支出を包括的に捕捉するっていう
のはムズカシイからなんですかねぇ…