あたらしい社員の教科書/柴田英寿

 

あたらしい社員の教科書

あたらしい社員の教科書

 

 

 ワタクシと同じ会社に勤務しながら、15冊あまりの著書を出版され、
大学で教鞭を取られるなど、幅広い活動をされている方の本です。

 この本は、どっちかというと若手のビジネスパーソンに向けて、
これからこういう姿勢で、スキルを身につけたり、仕事に取り組んだ
りしよう、ということを勧められている内容になります。

 まず最初の章に「自立した社会人になる」ということをテーマに
お話をされているところが象徴的だと思います。

 もはや、日本でも企業が長期雇用慣行を放棄した現在、ポータブル
スキルを身に着けよう、ということが盛んに言われていますが、じゃ
あ、そのポータブルスキルって何なんだ?という答えがイマイチ明確
じゃなかったところがあると思うのですが、その答えが、この本に
コンパクトにまとめられていると思います。

 歴史をはじめとする教養や、論理力や戦略的思考といったビジネス
に直結したスキルだけではなく、周囲の印象をよくするためのマナー
や、心身の健康に至るまで、おおよそビジネスパーソンとして腕一本
で生きていくために必要な素養が満遍なく紹介されています。

 この本を参考にして、自分がどういうことができていて、どういう
モノが足りないのか、ということをしっかりと把握して、対策をとる
ことが「自立した」社会人としてあるための姿のようです。