旧ユーゴ諸国の民族紛争を追われていた木村さんと、
外国人労働者問題を扱うライターである安田さん、在日
中国人に関する映画を取られた映画監督の園さんが語る
日中韓の民族感の緊張を扱った本です。
中国や韓国の為政者が、何か国内で都合が悪いことが
あったら、日本を批判して国民の目を外に向けようとし
ますが、日本でも最近そういうキケンな匂いがします。
最近、「在日特権を許さない市民の会（在特会）」に
代表されるヘイトスピーチが盛んになっていますが、
それに参加している人たちって、右翼の街宣車に乗って
いるガタイのいい、特攻服みたいなのを着たコワイ人た
ちと違って、Ｔシャツやスーツを着たごくフツーの人た
ちなんだそうです。
そういう人達が、聞くに耐えない下品な言葉を中国人
や韓国人に向けて（中には、年端もいかない子供たちの
いる韓国人学校とかに向けて…）吐いているということ
で、非常に危険な傾向ですよね…
これで、それにつけこもうとする為政者が、何かの
拍子に火を点けたら…それこそ、旧ユーゴ諸国で隣人
同士が殺し合う羽目になった、そういう状況が日中韓で
再現しないとも限りません。
くれぐれも冷静でいたいものです…
