サッカー日本代表の香川選手がマンチェスター・ユナイテッド
に移籍した際に出版された、当時のボス、ファーガソンの横顔を
紹介した本です。
結局、香川選手は、1年だけしかファーガソンの指導を受ける
ことなく、さらにその一年後にはマンチェスターを去ることに
なってしまうわけですが、ファーガソンがもう少し監督でいて
くれたらなあ、と思わざるを得ません。
ファーガソンは、とにかく勝つために、あらゆることを収斂
させていく稀有な指導者で、だからこそ、昨今の目まぐるしく
監督が入れ替わるヨーロッパのサッカー界において、26年の長
きに渡って、第一線の強豪チームを率いることができたんでし
ょうが、中心選手であってもその後のチームの成長のためにな
らないと思ったら、躊躇なく引導を渡し、逆に、チームのため
になると思ったら、あらゆる逆風を顧みず、その選手の盾とな
ったことが描かれます。
また、70歳を過ぎるまで監督を務められたわけですが、その
齢になっても、変化を恐れず、進化を続けたことに驚嘆します。
あー、戻ってきてくれないですかねえ…