「51歳の左遷」からすべては始まった/川淵三郎

 

「51歳の左遷」からすべては始まった (PHP新書)

「51歳の左遷」からすべては始まった (PHP新書)

 

 

 サッカー界の「独裁者」川淵氏の回顧録です。

 業績という意味で、川淵氏の貢献に疑問を差し挟む人はあん
まりいないと思いますが、その手法というかスタンスで、敵
味方がはっきりしてしまうんだと思います。

 冒頭の「独裁者」ということについて、この本の中でも触れ
られているのですが、あのナベツネに言われたんですね…オマ
エに言われたくないわ!と川淵氏が思ったかどうかは不明です
が…

 「独裁者」と言われたということについて、ご自身でも思う
ところがあったようで、信念を貫くという意味では、組織の長
として、「良き」独裁者であるべきだと思われていたようで、
ご本人的には、そういうキャラを「演じて」いたと、おっしゃ
っています。

 まあ、開き直りと取れなくもないのですが、その信念が現在
の日本サッカーのプレゼンス向上の大きな推進力となったこと
を思うと…