サッカー界の「独裁者」川淵氏の回顧録です。
業績という意味で、川淵氏の貢献に疑問を差し挟む人はあん
まりいないと思いますが、その手法というかスタンスで、敵
味方がはっきりしてしまうんだと思います。
冒頭の「独裁者」ということについて、この本の中でも触れ
られているのですが、あのナベツネに言われたんですね…オマ
エに言われたくないわ!と川淵氏が思ったかどうかは不明です
が…
「独裁者」と言われたということについて、ご自身でも思う
ところがあったようで、信念を貫くという意味では、組織の長
として、「良き」独裁者であるべきだと思われていたようで、
ご本人的には、そういうキャラを「演じて」いたと、おっしゃ
っています。
まあ、開き直りと取れなくもないのですが、その信念が現在
の日本サッカーのプレゼンス向上の大きな推進力となったこと
を思うと…