人事のプロによる“窓際論”です。
最近は、終身雇用制の崩壊と、長きに渡った不況による日本企業
の体力の低下から、以前よりは、会社の中の“働かないオジサン”
は減っていると思っていたのですが、そうそう簡単な話ではないよ
うです。
というのも、日本企業の雇用慣行である新卒一括採用と、未だ根
強く残る年功序列的な人事制度が組み合わさると、構造的に、ある
年代以上では、“働かないオジサン”を生み出してしまう、という
ことです。
言われてみれば当たり前のことなんですが、そういう意味で、
“働かないオジサン”にならない人というのは、最後まで出世競争
に生き残るホンの一握りの人であって、早いうちに、“働かないオ
ジサン”候補になった時のことをマジメに考えておくべきだ、と
おっしゃっています。
方法としては、あくまでも出世に邁進するか、会社生活以外のと
ころに充実を求めるのか、ということになると思うのですが、おそ
らく、この本のターゲットとなっているであろう、若きビジネス
パーソンの諸君、明日は我が身と思ってマジメに考えることですよ！
