宿澤広朗 運を支配した男/加藤仁

 

宿澤広朗 運を支配した男

宿澤広朗 運を支配した男

 

 

 ちょっと間が空きましたが、何度か紹介している、ラグビー
元日本代表監督でありながら、住友銀行の専務まで登り詰めら
れた宿澤さんの評伝です。

 この本は、どっちかというと、ビジネスパーソンとしての宿澤
さんにフォーカスした内容となっていますが、ラガーメンとして
の宿澤さん同様、やるべきことを電光石火に整備して、後はまっ
すぐ目的に向かって進んでいく姿を描かれています。

 銀行員って言うと、ラガーメンの清々しい印象と、ある意味、
真逆の印象を持つ人が多いんじゃないかと思います。

 でも、この本を読んでいると、銀行員でも真っ直ぐに正当な
道を歩んでいく人もいれば、ラガーメンであっても権謀術策の
手管を用いる人もいるんだ、というちょっと複雑な想いを抱か
されます。

 そんな中、どちらも道も真っ直ぐに進んでいく姿を描かれて
いるのに、清々しさを感じるとともに、どこか痛々しさを感じ
てしまうのは、ワタクシだけなんでしょうか…