もう、その話し方では通じません。/藤原和博

 

もう、その話し方では通じません。

もう、その話し方では通じません。

 

 

 久々の藤原さんの本です。

 リクルート時代、営業でも伝説的な業績をあげられた藤原さん
ですが、その原動力はリクルートで培われたプレゼンテーション
の技術だとおっしゃいます。

 ただ、旧来のプレゼンテーションとは、ある意味180度異なる
アプローチなんで、ちょっと戸惑うかもしれません。

 と言うのも、端的に自分たちの勧める商品・サービスのメリッ
トを端的に伝えることが、プレゼンテーションの王道だったと
思うのですが、この本で藤原さんが勧める方法論というのは、
聞き手を起点としたプレゼンテーションの考え方です。

 どんなにリッパなプレゼンテーションをしようと、相手に聞
く気が無ければ、どうしようもないということで、如何に相手
に聞いてもらうようにするか、ということを重点的に紹介され
ています。

 この本では徹頭徹尾、聞き手の“共感”を得ることが、プレ
ゼンテーションの前提だとおっしゃっておられて、そのために
は、自分の弱みをさらけ出すことも厭わないことだ、という
ことです。

 自分の弱みをさらけ出すのには、多少の抵抗もなくはないの
ですが、アメリカのMBA的なアプローチよりも、人間的で、従来
のアプローチと真逆ではあるけれども、好感の持てる内容なん
じゃないかと思います。