タイトルから受ける印象では、フォーメーションのことを語られて
いるような感じですが、どっちかというと、この本のメインテーマは
個人戦術のようです。
同じフォーメーションで同じ監督の下で戦っていても、構成メンバ
ーによって戦い方は変わる、と言うことで、名だたる選手たちの特徴
と活かし方を紹介されています。
ザックジャパンで、同じ4-2-3-1のフォーメーションを取って
いても、トップ下に入るのが、本田か香川かで、戦い方が変わってしま
うということで、戦術論というのが単なるフォーメーション論に終始
するのではなく、もっと広がりのあるものだということを知ってもらい
たいのだろうなあ、と感じます。
冒頭に、メッシの特徴とバルサでの活かされ方について紹介されて
いますが、正直、あまりにも複雑すぎて理解しがたいものもありまし
た。
でも、その他の選手については、そこまでの“深み”がないという
ところに、メッシと言う選手のスゴみはそこまですさまじいのか、と
思わずにはいられませんでした。