ザ・ラストマン/川村隆

 

 

 以前、『異端児たちの決断 日立製作所 川村改革の2000日

と言う、日経の日立番の記者の方が書かれた、川村会長を中心

とした日立のV字回復の過程をたどった本を紹介しましたが、

今回は、川村元会長ご自身が語る、V字回復の原動力となった

考え方です。

 丹念にこのブログを読んでくださっている方は、認識され
ているかも(そんな人いるの…?)知れませんが、ワタクシ
自身、日立製作所に勤務をしておりまして、川村元会長が、
この本でおっしゃっていることって、メッチャ日立やなぁ…
と思います。

 と言うのも、この“ラストマン”と言うのが、言ってみれ
ば、船が沈もうとしているときに、船長たるトップが、他の
乗船者の無事を見届けた上で、船と運命を共にするといった
感じなのか、要は、コトの最終責任は自分が取る、という
意識をリーダーが持つことの重要性を、再三強調されていま
す。

 日立で上に行かれる人と言うのは、だいたいそういう意識
をお持ちの人が多いはずなので、冷静にグラウンドデザイン
をした上で、日立の伝統たる実行力を兼ね備えた川村会長
と言う人を得たからこそ、ワタクシも食いっぱぐれずにすん
だ、と言う感謝を込めて…