なぜレアルとバルサだけが儲かるのか?―サッカークラブ経営に魔法は存在しない
- 作者: アルフレードガティウス,ホセ・マリアウック,Alfredo Gatius,Jos´e Mar´ia Huch,釆野正光
- 出版社/メーカー: ベースボールマガジン社
- 発売日: 2012/12
- メディア: 単行本
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レアル・マドリッドとバルセロナを例にとって、サッカー
クラブの経営の考え方について消化した本です。
特に、リーガ・エスパニョーラのクラブは、借金まみれの
クラブが多くて、バレンシアみたいに、チャンピオンズリー
グに出てくるようなクラブでも破産してしまったりしていま
すが、UEFAがファイナンシャル・フェアプレーという制
度を施行してからは、クラブは、ある程度財政を健全化しな
いと、大会への参加ができないなど、クラブの存立にかかわ
るようになってしまい、キチンと意識しないといけなくなり
ました。
この本では、レアルとバルサが例に出されているので、世
界中の他のクラブと違い、この二つは、選手を売ることに
ビジネスの重点がないクラブなんで、サッカークラブの経営
一般を見るといった側面では、ふさわしい素材じゃないのか
も知れませんが、純粋に興行をメインとした経営という意味
では、逆にいちばんサッカークラブのイメージらしいのかな
…とは思います。
財務をちょっとだけかじっただけでは、かなり特殊な指標
も使って、財政状況を紹介されているので、難しい部分はあ
るのですが、選手を資産として計上したり、減価償却が行わ
れたりと、へえー、と思わされることが満載です。