ヤンキー経済/原田曜平

 

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)

 

 

 さとなおさんが、『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法 (講談社現代新書)

の中で、現代の消費の大きな担い手としてのマイルドヤンキー

の消費について参考になる本だということで紹介されていた
ので、手に取ってみました。

 ワタクシよりちょっと上の世代に、“ヤンキー”と言う言
葉が出現したと思うのですが、その頃のヤンキーは、好戦的
で、ある意味優劣をつけることの意識が高くて、といった感
じでコワかったものですが、最近は、それっぽい存在であり
ながら、随分と様変わりしたようです。

 現代の“マイルド”ヤンキーは、「超」が付くほどの地元
志向で、しかも家族や仲間をすごく大切にすると言うことで、
そういう関連の消費が、結構大きな市場を形成しているよう
です。

 例えば、そこそこ多人数で行動するためのワゴン車を好ん
だりとか、仲間ウチの集まりのためのBBQやパーティーの
ためのグッズと言ったところで、非常に旺盛な消費意欲を見
せているということです。

 とは言っても、生活自体は結構慎ましやかで、そういう仲
間との交流を深めるためのおカネには糸目を付けない、と言
う消費傾向のようです。

 何か、ワタクシの頃の“ヤンキー”と比べると拍子抜け
するほど“マイルド”ですが、個人的には微笑ましくて、
いい傾向なんじゃないかと思いますが、如何ですか?