久々に石田さんの行動科学マネジメントに関する本を手に
取ってみたのですが、この人の本は、相変わらずスゴい!
元々、本田直之さんが石田さんの本を激賞しているのを
見て手に取ったのがきっかけなのですが、この本も、コンテ
ンツが論理的に整然と構成されていて、ホントに理解しやす
いのです。
で、この本は「部下が思ったように育たない」とグチる
管理職の方への強烈なカウンターパンチで、「それは、アナ
タの育て方に問題があるんじゃないですか?」という問題
提起から始まります。
そもそも「教える」ってどういうことか、ちゃんと説明
できますか?
石田さんによる定義は、「学び手に結果を出すための望
ましい行動を身につけさせたり、望ましい行動に変えたり
すること」となっています。
そのためには、「望ましい行動」というのを相手に解か
るレベルの細かい個別の行動に落とし込んで、そのひとつ
ひとつをできるようになるよう、見守ることが必要だと
いいます。
そうやってるよ!と思っている方もいらっしゃるかも
知れませんが、ホントですか?
その例として、「ペットボトルからコップに水を注ぐ」
という行動の個別のプロセスを紹介されていますが、何と
27もの細かい行動に落とし込んでおられます。
要は、上司の独りよがりで、「わかったな!」とNoを
言わせない教え方をしていたんじゃないのか?ということ
を自省する必要があるんじゃないか、ということです。