小さな会社の節税アイデア160/高橋敏則

 

 

 断続的に『妻社長』推薦図書シリーズを続けておりますが、
この本は、実際に会社を立ち上げてからの対応についての参考
書という感じなのでしょうか…

 「節税」なんて言うと、どっちかと言うとアンダーグラウン
ドな印象を受けるかも知れませんし、経営者によっては、そん
なセセコマシイことをする位だったら、事業を拡大することに
注力する!と豪語されるかも知れません。

 この本が紹介する節税の手法については、後ろめたいところ
は全くなくて、完全に合法な節税の方法論を紹介されているの
で、辞典的に手元に置いておいて…といった使い方を意図され
ているのではないかな、という気がしますが、個人的には、冒
頭の節税の意義、というところに強い印象を受けました。

 というのも、節税と言うのは、ただ単に払う税金を少なくし
ようという対処療法的な意味合いだけではなくて、会社の経営
体質を筋肉質的なモノに強化して、業績が良くない時も、でき
るだけその影響を少なくするような効果すらあるとうことで、
確かに事業を拡大して売り上げを上げることも重要ですが、同
等に重要なものだということです。

 あと、個々の手法も、単なる節税だけではなくて、1粒で何
度もオイシイという、何かのお菓子のような施策が多くて、是
非パラパラめくって、何かいいネタはないかな…的な探し方も
いいかもしれません。