先日、会計の考え方を家計に当てはめる方法論をストーリー
仕立てで紹介した『貯まる生活―見えない未来にそなえる家計マネジメント術』
を紹介しましたが、この本はその方法論だけを取り出した感じ
の本です。
林さんは常々著書の中で、会計と言うのは経営を「見える化」
するためのツールだということをおっしゃっていますが、家計
においても、「見える化」をすることで、お金が貯めることが
できるようになる、と言うことです。
じゃあ、「見える化」をするためにどうすればいいか、と言
うと、まずは自分たちが目指す方向性というものを明確にして、
それに見合ったお金の「使い方」を考える、と言うことです。
例えば、家を買いたいとか、子どもを私立の学校に入れたい
とか思ったら、それなりに、締めるべきところは締める必要が
ある、と言うことです。
次には、どんな分野にどんなお金を使っているか、というこ
とを明確にして、それが自分たちで決めた「お金の使い方」に
合致しているのかどうか、ということをチェックする、という
ことです。
自分たちの「使い方」に合致した支出はちゃんと確保した上
で、そうでない部分については、思い切ってカットするといっ
たことを考える必要がある、ということです。
しかも、会計で言う変動費にあたるモノよりも、固定費に
あたる部分を、ホントウにこれは必要なのか?と自分たちの
「使い方」に照らし合わせて検討した上で、合致しないものを
思い切ってカットすることが、自分たちの目的を損なわずに、
大きく支出をカットすることが出来るということです。
「見える化」ってちょっと怖い気もしますが、効果は大きい
ようですよ!