この本も『妻社長』の推薦図書ですが、これは自分で会社を
立ち上げた当初、簿記を自分でこなすことを視野に入れられて
の推薦なんですかね…
会計に関する本って山ほど出版されていて、最近は随分と初
心者でも解かりやすい本も出ているのですが、この本の冒頭で
書かれている通り、会計の概観とか、ビジネスを遂行していく
上での会計的な観点などにフォーカスした本がほとんどで、簿
記そのものをわかりやすく解説した本って、あんまり無いんじ
ゃないか、ということで書かれたということです。
この本は、コロンブスのビジネスに出資をするスペインの女
王が、コロンブスが不当に経費を使い込まないように、説明を
させるといった前提で、簿記の基礎を開設されています。
なぜか女王の会計指南役が越後屋だったりするのですが、な
ぜ大きな投資をしたときに、この費用を複数年にわたって配賦
するか、またそれをどうやって減価償却するか、などなど何と
なく知っているつもりになっていることでも、キモの部分をや
り過ごしている人にとっては、非常に参考になる本です。
ワタクシも、ごく基本的なところは知っていたつもりだった
のですが、こういったそもそも論については、ちゃんと抑えて
いなかったので、より簿記が深く理解できたような気がします。
