美容院と1,000円カットでは、どちらが儲かるか?/林總

 

 

 『餃子屋とフレンチ』の第2弾なんですが、1→3→
2と言うことで、ようやく3部作コンプリートです(笑)

 今回は、1作目で父から受け継いだ会社であるハンナ
を立て直した由紀社長が、再びピンチを迎え、また安曇
教授のサポートを得て、解決するということで、ストー
リー仕立てで、管理会計の実践的な適用を学びます。

 今回は、ERPシステムの導入によって、一気に経営
課題である、在庫の軽減を図ろうという目論見に対し、
一向に在庫が減らないばかりか、赤字が増大し、システ
ムもロクに動かない、というありがちな状況です。

 管理会計のシステムを導入する際の注意点として、経
営者が、経営に役立てるための自分がどういう「数字」
が必要なのか、ということを明確にしないと、往々にし
て「動かないシステム」になってしまいます。

 システムは割とそういう成否がハッキリしますが、
管理会計も同様で、経営者が必要とする「数字」を明確
に宣言しないと、結局経理担当者は、林さんが再三言わ
れるように、“死亡診断書”を作り続けることが「仕事」
になってしまうということです。

 経営者の“意思”って言うのは、会社の「血液」みた
いなものなのかも知れません。