わが子を「メシが食える大人」に育てる/高濱正伸

 

わが子を「メシが食える大人」に育てる (ファミリー新書)

わが子を「メシが食える大人」に育てる (ファミリー新書)

 

 

 子育て論で著名な高濱さんの著書です。

 「メシが食える大人」に育てるというと、藤原和
博さんの著書なんかも思い浮かびますが、藤原さん
が中学生以上を対象にしているのに対し、高濱さん
は、割とピンポイントに小学校高学年を対象にされ
ているように思われます。

 高濱さんがおっしゃる「メシが食える大人」にす
るための条件を一言で言ってしまえば、子どもが
「自律的にモノを考えて、行動できるようにする」
ことだと言えると思うのですが、それを実現する為
に、小学校高学年での取組が大変重要なようです。

 高学年になると、算数の文章題を解いたり、国語
で長文読解をしたりと言った、思考力を試す問題に
取組むことが多くなるのですが、そういった取組み
において、最後までちゃんと考え抜く姿勢をつくる
ことが重要だということです。

 そのためには、勉強だけではなく普段の生活から、
親が何かをやらせたり、あてがったりするのではな
く、自分で考えて自分で行動するようにクセをつけ
ることが重要なようで、周り回って「メシが食える」
ということを形成するということです。

 可愛い子には旅をさせよ、と言うのは今も生きる
教訓なのですね。