日本人が知らなかったETF投資/カン・チュンド

 

日本人が知らなかったETF投資

日本人が知らなかったETF投資

 

 

 シリーズと言う程は続かないかもしれませんが、
秀逸な参考図書を消化されていた『全面改訂 ほったらかし投資術 (朝日新書)

の紹介図書を取り上げます。

 この本は2008年の出版で、まだあまり日本では
ETFが普及していなかった頃なので、香港で口座
を開いて…みたいな結構高いハードルの話が出て来
ますが、今やフツーにネットで買える様になってい
るので、ご安心を!

 かなりグローバルな投資を意識した内容なのです
が、あんまり難しく考える必要はないようで、ごく
ごくざっくりと、先進国と新興国の間の投資比率を
考えたり、もっというと、全世界の平均を志向した
ファンドに投資できるといった感じです。

 なぜ、グローバルな視点を強調されるかと言うと、
どうしても日本にいると日本をベースにして経済を
考える傾向が強くなってしまうのですが、ある程度
その思考を脱却することにより、リスク回避やチャ
ンスを掴む為の選択肢が大きく広がり、柔軟に対応
出来る可能性が広がるということです。

 そのきっかけがETFになれば、というカンさん
の希望が示されます。

 方針的なことですが、印象的な記述だったのが、
投資と言うのは、過去の実績でなくて、「未来の可
能性」に向けたモノだということで、言われてみれ
ば、当たり前なのですが、成長への意欲に満ちた新
興国への投資を強く勧めるカラーを感じました。