
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
- 作者: 平田オリザ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/18
- メディア: 新書
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予告通り川上さんの『答えはすべて本に書いてある』
で取り上げられている本を紹介します。
演劇の戯曲と演出を手掛ける平田さんですが、大阪
大学において、コミュニケーション論の講座を担当さ
れていることもあって、主に演劇の演出を通して感じ
られた「コミュニケーション」についてのエッセイを
集めた本です。
そもそも「コミュニケーション」というのは、全然
バックグラウンドの異なる人の間では、成立するのが
難しいという前提で考えるべきだと、冒頭で語られて
います。
というのも、それぞれの個人が異なるバックグラウ
ンドを持っているということは、それぞれ思考のベー
スが異なるということで、それぞれの個人が相手の思
考のベースがどう言うモノなのか、と言うことを意識
しながら、自分がどう出るか、ということを考えなく
てはいけない、という複雑な思考をした上で成り立つ
ものだということです。
だから、コミュニケーションって、意外と奇跡的な
モノなのかも知れませんね。