ツカむ!話術/パトリック・ハーラン

 

 

 あのパックンによるコミュニケーション論の本です。

 パックンって、ハーバード卒で、しかも今、東工大
でコミュニケーション論の講座をお持ちなんですね。

 ということで、この本は東工大の講師としての顔が
前面に出ているので、お笑いの要素はあんまりありま
せん。

 結構、ロジカルにコミュニケーション論を語ってお
られて、エゴス(人格)・パトス(感情)・ロゴス
(論理)を意識して、より説得力のある話をしよう、
ということです。

 その中で一番協力なのが「エゴス」だということで、
同じ内容でも話す人によって、説得力が全く違ってし
まうということなのですが、この本では、パックンの
東工大講師であり、ハーバード卒という「エゴス」を
前面に押し出した本になっている感じで、それはそれ
でアリなのかも知れませんが、もうちょっとお笑い芸
人としての「エゴス」の要素が強く出ていたら、より
奥深い本になっていたのになあ…と思うのはワタクシ
だけ!?