日本破綻 「その日」に備える資産防衛術/藤巻健史

日本破綻 「その日」に備える資産防衛術

日本破綻 「その日」に備える資産防衛術

 フジマキさんの本を続けて読んでいたら、お兄さんの本も思い出したので、
お兄さんの本の著者ループモードに入ります。(笑)

 元々こちらの本、『日本破綻』と言う本が
先に出ていて、その本で描かれているような「日本破綻」が起こった際に、
個々の経済単位である我々がその影響を最低限にするにはどうすればいいで
しょうか、ということを紹介されています。

 ちなみに、この本は2010年8月に出版された本で、当時は民主党政権で、
あれこれ不都合は生じつつも、まだそれなりに政権の体をなしていたころで、
東日本大震災以前なので、忍び寄る危機を感じつつも、まだそれを声高に訴え
る人に対しては、狼少年的な見方をされたように思えます。

 藤巻さんがおっしゃる「日本破綻」のシナリオと言うのは、当時のデフレ
状態が悪化した挙句、それを是正しようとする動きと相まって、ハイパーイン
フレ状態が起こり、その結果「株・債権・円」のトリプル安となり、国債
デフォルトに近い…少し前のギリシャに近い感じですかね…状態になって、
大混乱を来たす、というものです。

 そうなると、戦前の金融恐慌時の預金凍結くらいまでの事態を想定して
おかなくてはいけないようですが、そのためにどうするか、ということを紹介
されています。

 米ドルだったり、金だったり、不動産だったり、実体のあるもの、価値の
変動の少ないものに避難するというのが常道だということですが、対策それ
自体よりも、今なお、その危険性の只中にいることを忘れるべきではない、
と感じました。

 とりあえず、追って、正編の方も紹介します。