“食の安全”はどこまで信用できるのか―現場から見た品質管理の真実 (アスキー新書 053)
- 作者: 河岸宏和
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 新書
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最近、『「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます。』が話題をまいている
食の品質管理のプロ、河岸さんの著書です。
正直、「知らなければよかった」と思わなくも無いくらい、恐ろしい内容
です。
この本が書かれた2007年には、中国製冷凍ギョウザ事件が発生し、食の
安全が急にクローズアップされたのですが、それ以前に日本の「食の安全」
に関する意識って、こんなに低かったのか?と驚愕する内容です。
産地の偽装や賞味期限の改竄(そもそも、賞味期限って、販売するところ
が任意に決めていいって知ってました?)などなど、スーパーや外食産業
における、ずさんな品質管理の実体があらわにされています。
冒頭の中国製冷凍ギョウザ事件についても、販売元は被害者面をしていた
ように記憶していますが、そもそもそういうことがチェックできる体制を
取っていなかったことが問題だと、河岸さんは指摘されています。
そもそも、ただただ儲けることだけを考えている業者、ひいては、安さ
ばかりを求めようとする消費者の市制についても、考え直さないといけない
ということも併せて指摘されてます。
いやいや、恐ろしい内容ですが、すべての日本人が手にとって熟読玩味
すべき内容の本でした。